災害対策について

災害対策への取り組み

災害はいつ、どこで、どのタイミングで起こるかはわかりません。さらに、人工透析を受けている患者様は、災害の影響で透析治療を受けられない状態が長期間にわたると命に関わる場合があります。埼友川口クリニックでは、災害発生時にいち早く対応できるよう、災害対策に取り組んでいます。

透析災害カード(QR コード)

当院では、透析患者様全員に「災害カード」を発行し配布しております。また定期的な更新も実施しております。
有事の際、ご通院が不可能な状況や当院において透析医療の提供が困難な事態も想定すると、遠隔他施設で透析治療を行わなければいけない状況も大いにありえます。その際に透析患者様ひとり一人の「患者情報」や「透析条件」や「投薬内容」「アレルギー情報」等々を迅速に医療従事者に伝達するには透析患者様自身が「透析災害カード」を携帯することが重要と考えております。

非常用自家発電機

2011年に起きた東日本大震災による教訓をもとに、当院では大規模停電時においても通常病床数の透析治療を継続できるよう450KVAの大型自家発電機を設置しております。透析機器や照明はもちろん、給水ポンプやエレベータなど患者様の導線を含む動力電源も消失しないよう努めております。

災害伝言ダイヤル 171 訓練の実施

透析患者様参加型の災害伝言ダイヤル訓練を年に1回実施しております。
有事の際、一般電話回線は混線により連絡が難しくなることを想定し、当院からの伝言メッセージを患者様ご自身でご確認頂くことを想定した体験型訓練です。

埼玉県透析災害協議会

埼玉県では県内全透析施設を対象にした災害協議会を設けております。
当院においては第一ブロックに所属し、さいたま赤十字病院をリーダーとした「さいたま市・川口市・戸田市・蕨市」40施設を超える透析施設との連携、及び行政とのつながりを持ち、定期的な意見交換や災害への取り組みを検討しております。地震や台風、大雨による災害の他、2020年から始まった新型コロナウイルス感染症の蔓延時にも、この第一ブロックにおける日頃の施設間の連携が透析患者を守ることに大いに役立った「つながり」であります。